品管工作課で使用する工具には会社指定の保管規定があります。
これは工具の信頼性を確保する観点から実施しております。
案外知らないまま使用されている方が多く、工具箱に放り込んでいる方が大半ではないでしょうか?
「年1で、校正に出しているから大丈夫!」では甘いです、校正直前に保管方法が悪く精度の低下した工具で仕事をしても信頼性にかけ、品質の安定が望めません。
今回はトルクレンチについて記載します。
弊社で使用しているトルクレンチは、グリップエンドでトルクを変更するタイプです。
ボルトによって規定トルクをセットし使用しますが、作業完了後そのままの状態で持ち帰らず、最小のトルク値にリセットし保管します。
①トルクリセット
トルクがかかったままの状態で保管した場合、内部のスプリングに圧力をかけたままになる為、スプリングの劣化が早まり、表示トルクと実際にかかるトルクに差異が発生します。
②専用ケース時
購入時の紙の箱に保管せず、専用ケースで保管しています。
これは、結露によるさびや、ほこりのかみこみを防止し、測定精度の低下を回避しています。また、保管場所も高温多湿を避けて保管しております。
上記の様にその他工具にも、弊社には保管規定や利用規定が存在します。
面倒な事でも1つ手間をかければ品質向上、信頼性の確保につながると会社全体で取り組んでおります。